2014年12月1日

214. JR東日本 田端開閉所(交流)とその周辺

田端開閉所
住所は、東京都北区東田端2-20-68である。
この住所で検索すると JR東日本 東京地域本社が引っかかる。

アプローチ:田端駅  容易だがJR東日本 東京地域本社内なので詳細は不明。
田端開閉所:22kV上野田端線1号、田端巣鴨線1号、王子田端線1号、母線連絡のGIS設備がある。浜松町電源と蕨電源の2系統 切替え     
22kV VCB4台 母線から分岐して田端配電所が設置されている。
最近 戸田開閉所経由66kV戸田・金町線の田端南配電所が設けられた。

JR東日本 東京支社  事務棟 地上10階地下2階 延べ面積31,547㎥
奥の建物は、ATOS指令所棟4F部分 24時間体制 輸送指令・設備指令がワンフロア 2,500㎥
3Fに指令員休養室と機器室
1F,2Fに通信機器室とサーバー室
地上4階地下2階 延べ面積15,280㎥
地下1Fに日本テレコムの機器室、地下2Fに非常用発電機室、配電所、開閉所
地下に自家発電室 ガスタービン型2,500kVA×2 48時間運転可能
受電は、常時加圧 22kV 2回線  異系統電源
指令機器 1,200kVA 指令機器支援設備1,000kVA
ビル全体で12,000kVA
主変圧器8,000kVA(ガス絶縁型)×2台 22kVから6.6kV降圧
CVCF 750kVA×2台の冗長運転

敷地内には鉄道神社がお祀りしてある。(平成6年に東京丸の内 国鉄本社から移転)
戦前の田端開閉所
かつて田端には、田端開閉所があった。この時代は、赤羽と川崎に発電所
武蔵境、東中野、目黒、大久保、池袋、王子、上野、新鶴見等に回転式変流器を備えた直流変電所があり
大久保、神田、大井町、田端、蕨に交流送電の開閉所があった。
現在 この場所は、日本運輸倉庫がある。左 東北線ガード
かつての田端開閉所のあった場所を調査
常磐貨物線の脇に上部の東北線に立上るダクトがある。
上野方面と王子方面からケーブルが引き込まれている。
拡大すると黄色の標識見える。
上野・田端開閉所 1号線の表示
付近を探すとCVT6万ボルトの埋設標柱があった。この標柱は、埼京線赤羽駅を通過してくる
戸田開閉所・金町線が赤羽駅で埼京線側から京浜東北線側に移り、十条、王子を経由して
新幹線 東京車両センターの脇の常磐貨物線沿いに敷設されている戸田・金町線66kV2回線の
ものである。 途中戸田金町線は、田端南配電所を経由するが、この配電所もJR東日本 東京支社内
にあるのだろう。
ダクトの裏側を探りたいのだが、JR敷地内なので断念していた。
常磐貨物線で行く鉄道博物館のツアーに参加すると、偶然 この場所で
時間調整の為 長時間停車した。先頭車両からダクトの裏側を窺い知ることができた。
引き下ろされたケーブル2本は、田端側のトラフに敷設されており、田端開閉所が田端方面に
あることは確実である。
戸田(開)・金町線が三河島駅方面のトラフに敷設されている。
踏切にはJR特電の埋設標がある。


参考文献(順不同)

田端開閉所
東海道線東京近郊電化寫眞帖よりの引用
鉄道省東京電気事務所編,鉄道省東京電気事務所発行,1928

杉村貞夫:JR東日本東京地域本社ビル
近代建築;1994,Vol.48,No.9,pp.105-109

日出山 勝:東日本旅客鉄道株式会社 東京地域本社ビル竣工 電気設備概要
鉄道界;1994,Vol.35,No.7,pp.9-16

小勝信男:JR東日本東京地域本社設備指令の計画
鉄道と電気技術;1994,Vol.5,No.8,pp.45-48

田端指令卓について言及
宮島弘志:運行管理システムの変革(安全・安定輸送の確保を目指して)
JR EAST Tecnical Review;2003,Autumn,No.5,pp.012-020
運行管理システムの変革 JR東日本 pdf リンク

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