2014年12月1日

85.  JR東日本 川越変電所(直流)とその周辺

川越変電所



アプローチ:川越線川越駅 容易                                         
受電:東電新坂戸変・新狭山変間 東電川越線分岐JR川越線66kV架空2回線              
き電:川越線、八高線
特徴:  狭隘な土地に建ててあり用地節約のため変電所建屋上部に受電口を設けている。 同様な構造の変電所に指扇変電所がある。川越変電所の道路を挟んだ東上線沿いには、以前 東武 川越受電所があり66kVを降圧して22kVにして、東武 川越変電所に送っていたが、受電所が撤去され川越アトレ地下から分岐された66kVが地中ケーブルで繋がっている。

 

 

下段の送電線には、鉄塔の腕金に繋がるラインポスト碍子に
マルチホーン(鳥獣害防止と雷害防止)が1送電線に2個ついている
上段の送電線は、多分 架空地線で守り切れるのだろう
 
 

 
受電は、上下2段 上の段の断路器は開極、下の段は、閉極
左側で各断路器がジャンパ線で繋がり、ケーブルヘッドに接続されている
 
SR Rad-2 シリコン整流器用放熱器(油入り) 採番が2なので変成設備が2組
 3,000kW×2
1,500V×2,000A×2
 
SR TrRad-2 整流用変圧器の放熱器 3,390kW
 
 
手前 配電用変圧器DTr-1放熱器3,000kW 奥左 進相コンデンサー
 
直列リアクトル SL
東武線側にSR Rad-1とSR TrRad-1

単線なので川越方と指扇方


地中ケーブルで東武東上線の下を通過、左のコンクリ柱から立上り
奥 指扇方 手前 高麗川方に分離する
通信機器室にGPSアンテナ 信号同期用

GPSアンテナFURUNO製 ATACS対応?

基地局アンテナ
大仙波トンネル 41.3m 大宮より15k327m 通常のシンプルカテナリ線

奥のトンネル(大仙波トンネル)までは、吊架線の高さを確保できた。
特認箇所 トロリ線2条だけで電流を稼ぎ、東武のガードを潜り抜ける。
トロリ線高4,390㎜

吊架線は、手前の鉄構に引き止められている。

 東武東上線ガードは、桁の構造が薄く、東武鉄道からの要請でボルト類などを打ち込むことができず、特認箇所としてトロリ線だけを通す特殊な工法が取り入れられている。
 路盤を掘り下げる場合 川越方のトンネルから勾配を付けなければならず工費が高くなるため技術陣が工夫を行った。
 これとこれと同じトロリ線だけを通す場所は、指扇駅 大宮方の赤羽橋跨線橋がある。
天井部にFRP絶縁板が張られている。  壁からトロリ線吊架台が出ている

奥 川越方

南古谷方

トロリ線2条化の引き止め部
東武鉄道も昔は、単線であり、その時代からの煉瓦積の橋脚がある。
JR川越線が分岐する番号なし鉄塔

JR川越線が分岐する番号なし鉄塔 下段にマルチホーンが付いて居る。
東電川越線44番鉄塔

東電川越線44番鉄塔

東電川越線44番鉄塔で送電線は途切れている。ジャンパ線がラインポスト碍子に繋がっている。
 
東電 川越線45番鉄塔 下段に繋がる送電線にマルチホーンが付いている。
東電 川越線 45番鉄塔と44番鉄塔に間にJR川越線の分岐鉄塔がある。分岐鉄塔には番号が無い。
 
参考文献

岩切栄一ら:埼京線・川越線の電気設備
電気鉄道;1985,Vol.39,No.10,pp.2-12

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